治療法について

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尿もれ(尿失禁)の治療は?

前立腺肥大症などの疾患が原因で尿もれが起こっている場合、それらの疾患に対して適切な治療を行います。
骨盤底筋の緩みや、加齢にともなう膀胱の機能低下などが原因で起こることもあり、その場合はそれぞれの原因に応じた治療を行います。

骨盤底筋の緩みが原因の場合(腹圧性尿失禁)
生活習慣の改善

骨盤底筋の緩みによって起こる尿もれ(腹圧性尿失禁)は、お水の飲み過ぎや肥満、便秘などが原因で起こることがあるため、これらの生活習慣に関して改善指導を行います。

骨盤底筋体操

骨盤底筋体操とは、尿道・膀胱を支える筋肉である骨盤底筋を鍛えて尿もれの改善をはかります。

薬物療法

膀胱の緊張を緩和し、尿道括約筋を収縮させる作用があるお薬(β刺激薬)を使用します。

膀胱の機能低下が原因の場合(切迫性尿失禁)
薬物療法

尿を溜めたり、排出したりする機能は本来、脳によってコントロールされていますが加齢による膀胱の機能低下などが原因でその機能が正常に働かなくなると尿意切迫感が起こり、我慢できず漏れてしまうことがあり、これを切迫性尿失禁と言います。
切迫性尿失禁の治療は抗コリン薬やβ作動薬の服用が中心となり、膀胱の異常収縮の抑制や膀胱容量拡大などの効果があります。

膀胱訓練

上記の薬物療法に加えて、尿意を我慢する膀胱訓練を行うこともあります。

切迫性尿失禁がある過活動膀胱への治療

難治性過活動膀胱と診断され、切迫性尿失禁がある方は、保険適用で日帰り手術を受けることができます。
専用の薬剤を注入することで膀胱の筋肉を緩めて、膀胱の異常な収縮を抑えます。
薬物療法や骨盤底筋体操などの行動療法を続けても改善されない方へも効果が期待できますので、「お薬を飲み続けているけれど効果がない」とお悩みの方はお気軽にご相談ください。
(※過活動膀胱の日帰り手術について詳しくはこちら